「西川路線」を捨てた三井住友銀行

執筆者:本田真澄 2006年9月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「疾風に勁草を知る(速い風が吹いて初めて強い草が見分けられるように、厳しい試練に直面して初めて意志や節操の堅固な人間であることが分かる)」(後漢書・王覇伝) UFJ銀行争奪戦で東京三菱銀行に敗れ、大幅な赤字決算でメガバンクとしてのプライドがズタズタに傷つけられた三井住友銀行のトップに就任して一年余、奥正之頭取は最近、座右の銘とするこの故事を改めて噛み締めているという。 奥氏が銀行再生のために宿命づけられたのは、“堕ちたカリスマバンカー”西川善文前頭取(現日本郵政社長)時代の「行き過ぎた収益一辺倒路線」との決別だった。

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