中央アジアの資源大国カザフスタンを支配するヌルスルタン・ナザルバエフ大統領の親族の間で権力闘争が激化、磐石とみられる政権の行方に影を投げかけている。 大統領の長女ダリガ・ナザルバエバは、国営テレビなどを牛耳り、与党のアサル党を率いる女傑で、次期大統領の有力候補。夫のラクハト・アリエフは第一外務次官だ。一方、次女ディナラ・クリバエバの夫で国営石油・天然ガス企業KMG社長のティムル・クリバエフの影響力も拡大、メディアを握るダリガと、資源を握るクリバエフの対立が表面化した。 ダリガは、今年二月に野党指導者が殺された事件は、クリバエフに近いヌルタイ・アビカエフ上院議長らが関与したと傘下のテレビで批判キャンペーンを展開、対決姿勢を露にした。
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