欧州ワイン“減反政策”で泣く国笑う国

執筆者:シルヴィオ・ピエールサンティ 2006年10月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

「売れないワイン」を減らして競争力を取り戻したいEU農業委員会。減反の方針には反対の大合唱が起こっているが……。[ローマ発]ワイン商人に何の金の必要があろう。幸福の精髄ともいうべき世界一価値あるもの、ワインを所有しているというのに――十一世紀ペルシャの哲学者、数学者にして詩人のオマル・ハイヤームは言った。 それから千年後、ハイヤームの時代ほどワインは貴重でなくなってしまった。製造量は増えるのに消費は減り、EU(欧州連合)の農業収入の一割を担うワイン産業は「売れないワインの海」に沈没しかねない有様なのだ。今なら、ヨーロッパのワイン業者はこう答えるであろう。「金は必要だ。生き延びるために」。

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