北の金融犯罪に中国の“忍耐”も限界に

執筆者:青井悠司 2006年11月号
エリア: アジア

「日本は老鬼、朝鮮は二鬼。だが核実験まで突き進み、いまや朝鮮こそ頭号鬼子(最大の鬼)になったとの声が出始めました」――中国軍のある幹部が漏らした。日本を老鬼(筆頭の鬼)と罵るのは有名だが、軍内部ではすでに北朝鮮を二鬼(二番目の鬼)と呼んでいた。今回の核実験で北は老鬼に“昇格”しそうだ。 この軍幹部や国務院幹部によると、以前は遠慮がちだった北の犯罪行為は「三年くらい前からエスカレートし公然化してきた」。中国側を驚かせたのは、「二年半ほど前のある日、在平壌の中国大使館の預金残高がほとんどゼロになった事件」だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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