「クリーン・インディア」はインドを救えるか

執筆者:緒方麻也 2014年11月10日
タグ: 中国 インド 日本
エリア: アジア

 「メーク・イン・インディア(インドでものづくりを)」など、庶民にも分かりやすいスローガンを相次ぎ掲げて経済改革に取り組んでいるインド政府は10月、今度は「スワッチ・バーラト(クリーン・インディア)」と題したキャンペーンを新たにスタートさせた。読んで字のごとく「インドをキレイにしましょう」というわけで、モディ首相ら主要閣僚らが自らホウキを握り、スポーツ選手や映画スターなどのセレブとともに道路を掃き清めるパフォーマンスを繰り広げた。だが、インドの衛生環境を取り巻く問題は極めて複雑かつ深刻であり、のんきにホウキで地面を掃いているだけでは決して解決しない難題なのである。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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