インドネシア「新政権」の行方(上)「弱い大統領」と「強い議会」のジレンマ

執筆者:川村晃一 2014年11月13日
エリア: アジア

 10月20日、7月の選挙で勝利したジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)がインドネシア共和国第7代大統領に就任した。10月27日には新内閣も発足し、国民の高い期待を背負った新政権がいよいよ船出した。ジョコウィ大統領は「すぐに行動せよ」と大臣たちに号令をかけ、自身も早速全国を飛び回っている。11月に開催される一連の国際会議――北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、ミャンマー・ネピドーでの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合、豪ブリスベンでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議――のすべてに参加し、国際社会にもデビューを果たす。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
川村晃一(かわむらこういち) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 学術情報センター主査。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。主な著作に、『2009年インドネシアの選挙-ユドヨノ再選の背景と第2期政権の展望』(アジア経済研究所、共編著)、『インドネシア総選挙と新政権-メガワティからユドヨノへ』(明石書店、共編著)、『東南アジアの比較政治学』(アジア経済研究所、共著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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