辺境の革新的資本主義に何を学ぶか

執筆者:喜文康隆 2006年12月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「道徳的観点から見るなら、あらゆる個人が十分に食べる権利をもちますが、それを実現するための経済的手段にかんしては道徳はなにも言いません。……資本主義は道徳的ではありません。ましてやそれは反道徳的でもありません。資本主義は……非道徳的なのです」(アンドレ・コント=スポンヴィル『資本主義に徳はあるか』)     * ノーベル賞委員会は二〇〇六年のノーベル平和賞にバングラデシュのグラミン(農村)銀行と、その創設者であるムハマド・ユヌス博士を選出した。「マイクロクレジット」と呼ばれる、貧困者向けの無担保少額融資によって「バングラデシュの貧困撲滅に貢献しただけでなく、世界に貧困金融のモデルを示した」ことが受賞理由である。

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