「格差是正」で「民主党大統領候補」を目指す元上院議員

執筆者:足立正彦 2014年11月30日
エリア: 北米

 共和党が圧勝した米議会では現在、レイムダック会期が召集されているが、もうひと月もすると新たな年を迎え、ちょうど1年後には、2016年大統領選挙戦の「幕開け」となるアイオワ州党員集会が行われることになる。今後、有権者やメディアの関心は、次の政治サイクルである2016年大統領選挙へと益々移行することになる。

 

異色の“中道派”

 そうした中、11月19日、ヴァージニア州選出の元民主党上院議員であるジム・ウェブ氏が、次期大統領選への出馬を目指して「選挙準備委員会」を設置したことを明らかにした。ウェブ氏は具体的な出馬表明時期については一切明らかにはしなかったが、共和、民主両党を含め、次期大統領選出馬を視野に選挙準備委員会を設置するのはウェブ氏が初めてとなる。実はウェブ氏については、無所属候補として出馬するのではとの憶測もあった。だが、今年9月に、出馬する場合は民主党の大統領候補指名獲得を目指す方針を明らかにしていた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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