ロシアに高まる「新たな全体主義」の足音

執筆者:内藤泰朗 2006年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

[モスクワ発]多民族国家ロシアで、外国人排斥の動きが強まっている。排他的な民族主義者による外国人殺害事件が多発。外国人への暴行、傷害事件にいたっては星の数ほどある。しかし、当局はこうした外国人排斥運動の取り締まりを強化するどころか、逆に自ら「反ロシア国」との烙印を押すグルジアからの移民たちの大規模追放を主導する。政権の人権軽視や、言論・集会の自由弾圧といった統制強化は着々と進み、請負殺人も後を絶たない。
 原油の高騰で歴史的好景気を迎え金満社会となったロシアだが、その民主主義は危機に瀕している。「ロシアは再び、かつての全体主義色の濃い国に向かい始めた」とみる専門家も出始めた。

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