核に憑かれた独裁者

名越健郎
執筆者:名越健郎 2006年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: 朝鮮半島

 北朝鮮が遂に核実験を実施し、瀬戸際政策は一線を越えた。北朝鮮は朝鮮戦争休戦後の1955年、核物理学研究所を設立して核開発に着手しており、核保有は「金王朝」の半世紀にわたる悲願だった。金王朝の内的衝動の前には、6カ国協議などの外交努力も通用しなかった。 この間の米国の政策もお粗末だった。クリントン前政権は核開発凍結に関する米朝合意で各種の支援をしながら、北朝鮮は裏で着々と核開発を進め、まんまと騙された。直接協議を拒否して制裁を多用するブッシュ政権の強硬外交も中途半端で、影響力を行使できなかった。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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