饗宴外交の舞台裏
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厳格な宮廷スタイルだった「ノーベル賞晩餐会」
スウェーデンは毎年12月10日、ノーベル賞受賞記念の大晩餐会をもってノーベル賞にかかわる一連の行事を締めくくる。今年の晩餐会もカール16世グスタフ国王(68)とシルビア王妃(70)の臨席の下、市庁舎「青の広間」で1300人が出席して開かれた。日本人受賞者3人も堪能した今年の晩餐会の模様である。
シャンパンは経費節減?
シャンデリアきらめく「青の広間」。真ん中に長く伸びたメインテーブルは25メートル。片側各44人の計88人が、男女交互に座るように配慮されている。テーブル中央に国王と王妃が筋向いに席を占め、その周りに受賞者とその配偶者、王族が固まり、さらにその外側に首相、閣僚、アカデミー関係者が座った。
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