病気を治すのは「いのちの力」
病気を治すのは「いのちの力」(5)

いっしょに「がんばりましょう」

執筆者:髙本眞一 2014年12月27日
カテゴリ:
エリア: 日本

「どういう病院が良い病院か?」、「どのようにすれば良い医師に巡り合えるのか?」といった質問を受けることがよくあります。明確に答えられればいいのですが、残念ながら医療の世界にいる私にもわかりません。

 多少、参考らしいことを言うならば、やはり口コミでしょうか。その病院に入院したり、受診した経験のある方に、満足できたか、どこが不満だったか、スタッフが親切だったかなどを聞いて情報収集することは有効でしょう。

 ただ、患者さんと病院や医師にも相性というものがあるので、最終的には、情報を絞り込んだ後、自分自身で実際に外来受診をし、患者さんの立場に立った医療が展開されているか、自分の治療を任せられるか否かを判断するしかありません。

 患者さんは、初めての病院に来院するとき、緊張するだろうと思います。なんと言っても、患者さんは体調不良で病名もわからず、不安なわけです。そんな精神状態で、初めての病院では、しかも、医師とも初対面ですから、そうとうな緊張感につつまれているのは想像に難くありません。

 だから、医師は、患者さんが誰であっても、ともかくは、あたたかく受け入れようとしなければならないと思っています。「治してやる」といった上から目線はもってのほか、病と闘う同じ仲間として受け入れられれば、患者さんはすごく安心するでしょう。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
髙本眞一 1947年兵庫県宝塚市生れ、愛媛県松山市育ち。73年東京大学医学部医学科卒業。78年ハーバード大学医学部、マサチューセッツ総合病院外科研究員、80年埼玉医科大学第1外科講師、87年昭和病院心臓血管外科主任医長、93年国立循環器病センター第2病棟部長、97年東京大学医学部胸部外科教授、98年東京大学大学院医学系研究科心臓外科・呼吸器外科教授、2000年東京大学医学部教務委員長兼任(~2005年)、2009年より三井記念病院院長、東京大学名誉教授に就任し現在に至る。この間、日本胸部外科学会、日本心臓病学会、アジア心臓血管胸部外科学会各会長。アメリカ胸部外科医会(STS)理事、日本心臓血管外科学会理事長、東京都公安委員を歴任。 ↵手術中に超低温下で体部を灌流した酸素飽和度の高い静脈血を脳へ逆行性に自然循環させることで脳の虚血を防ぐ「髙本式逆行性脳灌流法」を開発、弓部大動脈瘤の手術の成功率を飛躍的に向上させたトップクラスの心臓血管外科医。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順