すでに号砲が鳴った二〇〇八年米大統領選

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2007年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

中間選挙が終わり、関心は早くも次なる大統領選挙へ。共和・民主両党は、誰を候補に立ててくるのか。[ワシントン発]米大統領選の投票日はまだ二十三カ月も先。だが戦いの号砲はすでに鳴った。中間選挙の余韻覚めやらぬ十一月末の感謝祭の日、ABCテレビはニュースの中で「ホワイトハウスの奪取戦がスタートした」と宣言。テレビ各局は「〇八年に立つ八人」といった特別番組を次々と放送し、民主党のヒラリー・クリントン、共和党のジョン・マケイン両上院議員など有力候補たちのプロフィール紹介に余念がない。 現に、水面下での戦いは始まっている。二十数人の名が挙がる候補者のうち、公式に出馬を表明した者はほとんどいない。しかし、実際にはその大半が出馬に向けて可能性を探り、戦略を練る委員会を立ち上げ、資金集めに奔走しているのだ。政治専門家たちも、次の大統領選は近年稀に見る激戦で、選挙運動に投入される資金とエネルギーは史上最高レベルになると予測する。 二〇〇八年の大統領選が興奮をかきたてるには理由がある。第一に、一九二八年以来八十年ぶりに、現職の大統領も副大統領も立候補しない選挙が行なわれるのだ(ジョージ・ブッシュ大統領は三選を禁じる憲法に縛られているし、ディック・チェイニー副大統領は立候補しないとかねて断言している)。多くの政治家が色めき立つのも無理はない。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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