「金正恩訪ロ」「国連決議」「暗殺映画」:岐路に立つ北朝鮮

平井久志
執筆者:平井久志 2014年12月26日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障

 ロシアのペスコフ大統領報道官は12月19日、来年5月の対ドイツ戦勝70周年記念の式典に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を招待したと明らかにした。金正恩第1書記の最初の外国訪問、外国元首との首脳会談がロシアで行われる可能性が浮上した。

 さらに、ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は12月22日、金正恩第1書記が、ロシア訪問の可能性を「考慮している」との見方を示し、ロシア側は金正恩第1書記のロシア訪問についてさらに一歩踏み込んだ見方を示した。

 ロシアは例年、5月9日にナチス・ドイツに勝利したことを記念して盛大な式典を行っているが、来年は勝利70周年の大々的な式典を行う予定だ。これには金正恩第1書記だけでなく、中国の習近平国家主席、米国のオバマ大統領、さらには朴槿恵(パク・クネ)大統領や安倍晋三首相まで招待されている。

 金正恩第1書記がこのようなマルチの首脳会談の舞台に登場するのかどうか、本当にロシア訪問が最初の外国訪問になるのだろうか。

 

崔龍海訪ロの成果は?

 北朝鮮とロシアの急接近が指摘されているが、11月の崔龍海(チェ・リョンヘ)党書記のロシア訪問を振り返ってみよう。崔龍海党書記は4月26日の党中央軍事委員会で軍総政治局長を解任され、政治序列でも後任の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長より下になったが、10月28日に党政治局常務委員であることが確認され、再び黄炳瑞軍総政治局長より上になった。

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執筆者プロフィール
平井久志
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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