上陸した仏デクシアは「自治体再建」の救世主か

執筆者:本田真澄 2007年2月号
エリア: アジア

欧米では赫々たる成果を上げてきたフランスの“再建屋”。はたして借金漬けのわが地方自治体に福音をもたらすのか。 東京・丸の内にある明治生命館。太平洋戦争の終戦後、アメリカ極東空軍司令部として使用するためにGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が接収、米・英・中・ソの四カ国代表による対日理事会の会場となったビルだ。その五階に、昨年十二月、仏系デクシア・クレディ・ローカル銀行(本店・パリ市)が東京支店を開設した。 支店長室の窓からは皇居の馬場先門と日比谷濠が見え、その先には日比谷公園、霞が関の官庁街が広がっている。東京支店の受付からまっすぐ続く通路の両脇には、大手証券会社や銀行、有名法律事務所などから贈られた胡蝶蘭が飾られている。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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