深層レポート 日本の政治
深層レポート 日本の政治(178)

選挙後「民主」「公明」に訪れた「政治力学的変化」

2015年1月16日
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

 与党は昨年12月14日に投開票された衆院選に快勝し、新年を迎えた安倍晋三首相は長期安定政権への道を着実に歩み始めた。与党の勝利によって政界の構図は衆院選前とほとんど変わっていないようにも見える。だが、今回の結果は与党と野党それぞれに少なからず政治力学的な変化をもたらしている。

 

党「再建」を掲げる民主代表選

 3候補を色分けすると?(C)AFP=時事
3候補を色分けすると?(C)AFP=時事

 変化のひとつは野党における民主党の立場の確立、もうひとつは与党における公明党と自民党の心理的距離の広がりである。

 野党で議席を伸ばしたのは、新興勢力の維新の党ではなく、老舗の共産党や民主党だった。その民主党は1月18日の臨時党大会で、辞任した海江田万里代表の後任を選ぶ。注目すべきは、代表選に出馬した長妻昭元厚生労働相、細野豪志元幹事長、岡田克也代表代行の3氏がともに野党再編よりも民主党再建を優先するという旗を掲げたことだ。

 民主党においては、右派と左派という分け方はもはや陳腐だが、今回の代表選を簡潔に説明するためにあえてそうした呼び方を用いると、大ざっぱに言って長妻氏は左派、細野氏は右派、岡田氏は中間派を含む各勢力に薄く広く推されている。また、右派には政策的に外交・安全保障などで保守的な議員が多く、政局的には野党再編に積極的な議員が多い。逆に左派には旧社会党出身者や労組の強い支援を受けている議員が存在し、野党再編には概して消極的である。

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