頑張ったインド――これだけ進んだ交通インフラ整備

 ガバナンスから市民生活まで、まさに突っ込みどころ満載のインドに対して「ダメ出し」から入るのは実に簡単なことである。この国をけなそうと思う人が必ずやり玉に挙げるのが、劣悪なインフラ、特に交通事情だ。だが最近は各地で都市高速鉄道(メトロ)や高速道路、高架道路などの整備が進み、都市機能は大いに改善されつつある。特にここ数年は、インドの交通インフラ整備において記念碑的なプロジェクトもいくつか具体化している。

 

各地でメトロが続々開通・延伸

 今年で開業13年目を迎えるデリー・メトロは、日本が円借款やトンネル掘削技術などを供与して全面支援したことで知られる。首都デリー市民の足として、彼らの生活上の利便性だけでなく乗車マナーなども大きく変え、交通渋滞の緩和などで年間52億ルピー(約100億円)もの経済効果をもたらしたと言われている。すでに総延長は200キロを超え、1日の利用者は200万人以上。建設中に橋脚の倒壊事故などはあったものの、インドでは珍しく工期が概ね守られ、立ち退いた住民の移転や再定住にも手厚い配慮をしてきた。

 安全性への懸念から一時運行を停止していたエアポート・エクスプレス線も、昨年7月に運賃を最大40%引き下げた効果もあって、11月の利用客数は約53万人と、値下げ前より20万人以上も増加している。

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