「百度」がなぜ日本に?苦肉の投資家対策か

2007年2月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 中国・台湾

 中国のインターネット検索最大手の百度(バイドゥ・ドット・コム)が今年中に日本に進出する計画を明らかにした。すでに日本事務所を開設したほか、半年前から日本語版検索エンジンの開発に着手したという。同社は中国で六割超のシェアを握る大手だが、同計画にはさっそく疑問符が付きはじめている。 百度が中国でヤフーやグーグルを打ち負かした“奥の手”は「日本では使えない」との見方が大勢だ。百度の検索で人気が高いのは「MP3」や「貼バ」と呼ばれる音楽ファイルや掲示板の検索である。 たとえば「MP3」検索で人気歌手の「周傑倫」の名を入力すると、この歌手の楽曲をダウンロードできるサイトがずらりと表示される。その多くが無料で音楽ファイルをアップロードした違法サイトだ。「貼バ」では入力したキーワードに関連する掲示板が表示され、同じ関心を持つ利用者が自分の保有する音楽や画像のファイルを次々と貼りつける仕組みとなっている。 両方とも若年層に人気が高く、合計で同社の検索量全体の三―四割を占めると見られる。だがいずれも著作権侵害が問題化しており、百度はこれまでに複数のレコード会社から中国内で提訴された。同社はMP3検索について「サイトの検索結果を自動的に表示しているだけ」と説明。利用者がダウンロードする前には必ず「著作権違反が通知されれば該当サイトは検索結果から削除する」との通知を表示しているが、著作権保護に厳格な日本では通用しない。

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