いよいよ入試シーズン本番。大学入試センター試験を皮切りに、高校生らが試練に挑むが、今年は予期せぬ出来事に見舞われた受験生も少なくない。必修科目の未履修問題だ。昨年十一月、本来は学ぶべき世界史などを履修していない生徒が全国で約十万人に上ることが判明。文部科学省は、七十時間の補習を受けることを基本線とする救済策で事態の収拾を図ったが、未履修生には補習の負担が重くのしかかっている。 この問題をめぐり、高校教諭や予備校関係者が声をひそめて推理する話題がある。「騒動を仕掛けたのは誰か」というきな臭いテーマだ。
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