米共和党「ロムニー」3度目の「ホワイトハウス挑戦」の現実味

足立正彦
執筆者:足立正彦 2015年1月23日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 北米

 2012年の共和党大統領候補であったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が、2016年大統領選で共和党候補指名獲得レースへの出馬を真剣に検討中であることが報じられた。1月9日にニューヨークで開催された長年付き合いのある大口政治資金提供者(ドナー)らのグループとの会合で明らかにしたもので、共和党関係者らから様々な反応が示されている。

 筆者は、ロムニー氏のこうした動きの背景には、昨年末にジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の出馬検討が明るみに出て、すでにスーパーPAC(政治資金団体)の新設にも取り組みつつあり、着々と正式出馬表明に向けた準備に取りかかっていることが大きな影響を及ぼしていると考えている。こうした状況下で、むしろロムニー氏は3度目のホワイトハウス挑戦への関心を表明するべく追い込まれたのではないか。

 父と兄がそれぞれ大統領を務め、ブッシュ家は共和党エスタブリッシュメントと極めて強固な関係を構築している。そのブッシュ家の次男であるブッシュ元州知事がホワイトハウスを目指すことを正式決断した場合、共和党エスタブリッシュメントの支持が一挙にブッシュ氏に流れかねない。だからこそ、共和党の有力なドナーや有能な選挙参謀らの動きを牽制し、自らの選挙キャンペーン態勢の構築に取りかかることが、ロムニー氏にとっては喫緊の課題となっていると考えられるのだ。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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