ソマリアへ派遣されるアフリカ連合(AU)平和維持部隊の前途が危うい。国際テロネットワーク「アル・カエダ」との関連を指摘されるイスラム原理主義勢力が、AU部隊への武装抵抗を始める気配があるからだ。 AU首脳会議がエチオピアのAU本部で部隊派遣について議論していた一月三十日、「民衆抵抗運動(PRM)」と称するソマリアの原理主義組織が、AUを脅迫する声明文をウェブサイトに掲載した。声明は「ソマリアは、おまえたちが死ぬ場所だ」などとAUを挑発。首都モガディシオに陣取るソマリア暫定政府を支援する勢力は、たとえAU部隊であろうと攻撃の対象にすると宣言した。
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