名うての元UFJ銀常務が指揮する「イオン銀行」の成否

執筆者:清水常貴 2007年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

 大手スーパーのイオンが「イオン銀行(仮称)」設立を発表してまもなく一年。銀行業参入のため設立した「イオン総合金融準備会社」に昨年九月、元みずほ総合研究所常務の片岡正二氏(五八)と、米系リーマン・ブラザーズ証券シニア・エグゼクティブの中村正人氏(五七)をそれぞれ社長、副社長に迎えたが、その新銀行の骨格がようやく明らかになってきた。「イオン社内で銀行進出に最も積極的なのは、当初、躊躇していた岡田卓也名誉会長の方です。イオンは二〇一〇年に売上十兆円を目指しています。その一翼を担うためにも銀行進出が必要と判断したようです。すでに二百十億円の予算で日立製作所のコンピュータ・システムを導入。支店網を展開するフルバンキングを目指します」(イオンの関係者) が、イオン銀行設立に難色を示したのが、協力を求められたメーンバンク、みずほコーポレート銀行。イオン銀行が成功すれば、将来、ライバルになりかねないし、逆に失敗でもしたら、みずほグループに負担が及ぶかもしれないという危惧もある。加えて、アドバイザーのリーマン・ブラザーズ証券が旧UFJ銀行出身の中村氏を送り込み、旧UFJ銀行のメンバーで固めているのも気にかかっていたようだ。

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