証券界「追放」目前の日興コーディアルグループ

2007年3月号
エリア: 日本

「十年前に自主廃業した山一証券を思い出す」という人もいる。日興コーディアルグループ(CG)の粉飾決算事件。 同社が委嘱した調査委員会は、組織ぐるみの粉飾だったことを明らかにした。その調査報告書では、金融庁が「一社員のミスではない」と激怒したように、子会社の日興プリンシパル・インベストメンツの平野博文前会長(四五)ひとりの行為ではなく、辞任した金子昌資CG前会長(六七)こそグレーゾーンの扱いだったが、有村純一CG前社長(五七)は粉飾を知っていた、と指摘した。加えて、山本元・日興コーディアル証券前常務(四八)が積極的に粉飾に関与したことも明らかにした。山本氏は発表直後に辞任するお粗末さだった。「みんな宇宙人の仲間です」 と語るのは、日興CGのOBだ。「日興がかつて損失補填問題で揺れたとき、三菱銀行の支援を拒否し、トラベラーズ・グループ(現シティグループ)を引っ張ってきたのが金子前会長です。彼は自らCMに登場したように目立ちたがり屋で、突然、突拍子もないことを発言することから社内で“宇宙人”と呼ばれていた。この金子会長の下にシティグループとの交渉を進める合併準備室が作られ、そのトップに就任したのが営業畑出身ながらロンドンに派遣され、成績を上げた有村前社長。平野もロンドンから呼び戻されて副室長に抜擢され、山本は財務を担当。有村前社長はこの準備室メンバーで脇を固め、ワンマン体制を敷き、業績至上主義に走ったんです」

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