「目」の性能向上を図ったレクサスの技術――小さなセンサーが巨大産業に 1

執筆者:船木春仁 2007年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 誰に尋ねても、どこにあるかを三つや四つは示すことができる。しかし、それがどのようなもので、どのような仕組みで動いているのかを具体的に説明できる人はほとんどいない。今や、あらゆる製品になくてはならないキー・デバイス(重要部品)となり、品質向上と小型化をめぐり日・欧・米で激しい国際競争が展開されているにもかかわらず、だ。 冒頭から謎かけめいて恐縮だが、正解は何だと思われるだろうか。半導体? 確かに半導体は「産業の米」と言われ、なくてはならないデバイスだが、国際競争の主戦場は日・アジア・米で、欧州は絡まない。 正解は、「センサー」である。 部屋の天井を見れば、煙センサーが組み込まれた火災報知器があり、煙を感じると非常ベルを鳴らす。エアコンには温度センサーがあり、部屋の温度を感知して吹き出し量を調節している。玄関には、人の影をとらえて自動的にスイッチが入る防犯用の自動点灯ライトもある。 人間には視覚や嗅覚、味覚、触覚などの感覚があり、センサーはいわば人間の感覚器官の役割を果たしている。センサーとは、「外部からの物理的・生物的・化学的な情報を受け止め、それを電気信号や光信号に変換して出力する部品」と定義される。この定義通り、センサーは、実に多彩だ。

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