窮地のサッポロビール買収へ 水面下で動く“斜陽”産業

2007年4月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 米投資ファンドのスティール・パートナーズにTOB(株式公開買付)を仕掛けられ、対応に追われるサッポロホールディングス(HD)。サッポロHDを救うべく「白馬の騎士」としてアサヒビールやキリンビールなど同業他社が資本参加の機を窺うなか、日本たばこ産業(JT)も水面下でサッポロ買収に向けて動き始めた。 JTは、英名門たばこ会社ガラハーを、日本の買収案件としては過去最高規模の二兆二千億円で傘下に収める手続きの最中。莫大な手元資金を使ってガラハーを買収するが、「たばこは世界的な嫌煙傾向から中長期的には先細り事業」(JT幹部)として、たばこ以外の収益源を探し求めてきた。その筆頭候補が飲料を含めた食品事業。「M&Aを通じて一気にビールや飲料メーカーを傘下に収め、たばこ事業に代わる部門を育成し、成長のための収益モデルを築く」(同)考えだ。 JTは「スティールの持つサッポロ株の取得を狙い、水面下でスティールと接触を始めた」(大手投資銀行)という。さらに、不二家の飲料事業も「不二家のメーンバンクであるりそな銀行からの情報収集を急いでいる」(同)との情報もある。

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