日本は取り残される? バイオ燃料の“国際化”

2007年4月号

 二月二十七日に開かれた国連の「持続可能な開発委員会」で、新たなエネルギー国際機構創設に向けた議論が俄に盛り上がった。検討が始まったのは「国際バイオ燃料フォーラム(IBF)」の創設で、ブラジル、アメリカ、中国、インド、南アフリカ共和国の五カ国と欧州連合(EU)が発足委員として名を連ねている。なかでも、エタノールの最大の輸出国であるブラジルが積極的だ。 IBF設立の最大の目的は、エタノールのような石油の代わりとなるバイオ燃料の生産を世界的に拡大し、関連法規を国際的に統一することだ。 あるEU関係者は「石油価格が一バレル五十ドルを超えるような現状では、IBFの創設は不可欠だ」としながらも、「中国とインドのように技術を提供して欲しい国と、バイオ燃料の輸出入に関する法整備と税制整備を求めるアメリカとブラジル、そして環境問題としてバイオ燃料を考えるEU、それぞれの考えや立場の違いを調整するには、ある程度の時間がかかるだろう」と予測する。 さらに、中国やインドのように、原料に使われるとうもろこしの価格が上がると自国の食糧安全保障体制が揺らぐという理由で、穀物を利用したバイオ燃料の生産に上限を定めるべきだと主張する国もある。

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