「影のオオカミ」と呼ばれる追跡専門部隊が、アメリカの対テロ戦争の最前線であるアフガニスタン国境に投入される。部隊は、ナバホ、スー、ラコタ、アパッチなど複数の部族出身のネイティブ・アメリカン(インディアン)で構成され、先祖伝来の追跡技術を駆使してタジキスタンなど周辺国で、アフガニスタンとの間を行き来するテロ組織メンバーの動きを追う。 一九七〇年代、メキシコからの麻薬の密輸入を取り締まるため創設された「影のオオカミ」は、メキシコと国境を接するアメリカ西部アリゾナ州の砂漠地帯を中心に活躍。密輸業者を次々と捕まえたことで、その名を馳せるようになった。
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