昨年10月20日にインドネシアの新大統領ジョコ・ウィドド(通称、ジョコウィ)が政権を発足させてから5カ月がたとうとしている。そして昨日(3月22日)から4日間の日程で、初来日中だ。ジョコウィ大統領には、史上初の庶民出身大統領として、エリート中心の利権政治から脱却し、真に国民生活のためになる政策を実行してほしいという大きな期待がかけられている。しかし、中央政界での経験のないジョコウィが、大国インドネシアの舵取りをすることは容易ではない。政権発足当初は、とくに経済政策面で実行力のあるところを見せたジョコウィであるが、政権発足100日前後から、政治面では政権基盤の弱さを露呈するような事態が続いている。
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