連邦政府の大規模な財政支出に反対し、「小さな政府」の実現を求める保守系有権者の草の根運動であるティーパーティー(茶会党)。その支援を受けるかたちで2012年のテキサス州連邦上院議員選挙で勝利して以来、オバマ政権や民主党に対して敵対的姿勢を鮮明にし続け、保守理念に基づいて自らが所属する共和党の議会指導部をも突き上げてきた保守派政治家のテッド・クルーズ上院議員が、共和、民主両党を通じて有力政治家として初めて、2016年大統領選挙への出馬を3月23日に正式表明した。
クルーズ氏はカナダのアルバータ州カルガリーで、キューバからの移民である父親と米国人の母親の間に生まれた。プリンストン大学、ハーバード大学法科大学院を経て、ケイ・ベイリー・ハッチソン上院議員(共和党)の政界引退に伴う選挙にテキサス州訟務長官から転身して出馬し、勝利した。現在44歳のヒスパニック系政治家である。
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