欧州連合(EU)・米国間の航空路線の開設を原則自由化する「オープンスカイ協定」がまとまった。四月三十日、ワシントンでの首脳会議で調印し、二〇〇八年三月三十日から施行される予定だ。航空会社の競争を促すのが狙いで、世界の航空会社間の提携拡大や再編を加速することになりそうだ。 現在はEU加盟国と米国が個別に協定を結んでいるが、〇二年の「二国間の協定はEUの基本条約に違反する」という欧州司法裁判所の判決に従い、包括協定の交渉を進めてきた。〇五年には当局間で妥結したものの、EU加盟国の反対で調印が見送られた経緯があり、三月のEU運輸理事会での採決が最大のヤマ場となっていた。
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