楽天・TBS抗争の鍵を握る「ツタヤ」の介入

執筆者:本田真澄 2007年6月号

楽天ともTBSとも関係の深いビデオレンタル「ツタヤ」の経営者が、楽天と手を組み駆引きに参入。“ベンチャーの家元”の狙いとは――。「カネは我々でいくらでも付けられる。三木谷(浩史・楽天社長)は今度こそトコトンやる覚悟だ」 楽天がTBSに対して、TBS株の二〇%超までの買い増しを宣告しつつ三木谷氏らの社外取締役就任を要求し、「メディアウォーズ」が一年半ぶりに第二幕へと突入した四月下旬、米ゴールドマン・サックス証券日本法人の幹部はそう豪語した。 一昨年十月、TBS株を約一五%取得した楽天が経営統合をぶちあげた際も、ゴールドマンは総額二千億円規模の資金調達計画を打診していた。この時は三木谷氏の旧日本興業銀行時代の先輩でもある斎藤宏みずほコーポレート銀行頭取が仲介役として「しゃしゃり出て」(同幹部)、楽天とTBSは一時休戦協定を締結(今年二月末に失効)。ゴールドマンは儲け口をフイにした。 ゴールドマンは前回同様の資金を用意する腹積もりのようで、実現すれば、計算上、TBSの発行済み株式を過半近くまで買い増すことが可能となる。すでに五千億円以上もの有利子負債を抱えている楽天の社内には「ゴールドマンのオモチャにされるだけ」と懸念する声もあるが、三木谷氏は「起業家生命をかけてでも、TBS統合を実現したいと思い詰めている」(関係者)とされる。

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