核技術に続いて今度はイージス供与へ インドの“便宜”をはかるアメリカ

2007年6月号
カテゴリ: 国際

 アメリカがインドに対し、最新鋭のイージスシステムの提供をほのめかしている。イージスシステムは、同時に百以上のミサイルを探知し、スーパーコンピュータで即時に速度や高度などの情報を処理し、優先順位をつけながら迎撃するミサイル防衛システムで、日本をはじめスペインやノルウェーなど同盟国にしか提供されていない。現在、韓国がイージス艦を建造中で、台湾とオーストラリアも配備を計画している。 インドのアントニー国防相によると、あるアメリカ企業がインド海軍に対して昨年十一月、戦艦に搭載するミサイルシステムのプレゼンテーションを行なったという。国防相は企業名を明かさなかったが、インド軍高官によると、アメリカが呈示したのはロッキード・マーチン社が製造するイージスシステムだったという。 同社のインド代表ロイス・カプリンガーも、正式な要請はないとしながらも、インド軍上層部がイージスシステムに「興味を示している」ことは認める。 インド軍筋によると、四月半ばに訪印した米海軍作戦部長のミュレン提督が、イージスシステムを提供する用意があるとの米政府の意向をインドに伝えた模様だ。これが実現すれば、原子力分野での技術供与合意に続いて、アメリカからインドへの大きな技術供与になる。

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