高齢化・後継者難にあえぐ中小企業を買収 日本進出の橋頭堡に

2007年6月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 四月、インド第五位の医薬品メーカー、ザイダス・カディラ・グループ(本社アーメダバード)が日本ユニバーサル薬品(同・東京)を買収した。これまでにも日本薬品工業が、親会社だった日本ケミファとインド最大手のランバクシー・ラボラトリーズの包括的提携によって両社の合弁子会社となったケースはあった。だが、日本企業がインドの製薬会社の完全子会社になるのは今回が初めてだ。 インドの医薬品業界では外国企業のM&A(合併・買収)が盛んだ。ランバクシー、ドクター・レディ、シプラのトップ三社は、ドイツやルーマニア、南アフリカ共和国などでも企業買収を進めている。インドの製薬業界が強いのは、特許が切れた医薬品を安価に製造・販売するジェネリック(後発)薬の分野。買収先も大半がジェネリック薬メーカーで、ザイダスの日本ユニバーサル薬品(日ユ)買収も例外ではない。 だが、その実態は「国境を越えた医薬品メーカーのM&A」という言葉の印象とはやや異なる。日ユは創立四十年の資本金一億円、年間売上高一億五千万円、従業員二十名、株式非公開の中小企業。事業売却を持ちかけたのも投資銀行などではなく、日ユの監査法人だった。日ユの経営陣が事業の継承に悩んでいたのだという。

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