原発で本当は手を組みたい東芝と三菱重工の悩み所

2007年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 東芝のウエスチングハウス(WH)買収から八カ月。東芝も三菱重工業も内心では原子力発電事業で協力したがっている。周知のように、昨年、東芝は加圧水型原子炉(PWR)のWH社を破格の五十四億ドル(約六千四百億円)で買収。それまでWH社と提携していた三菱重工は東芝に頭を下げてPWRを建設するわけにもいかず、やむなく、仏アレバ社と提携した。 だが、アレバの原発は七十万キロワット程度の小型。百二十万キロワット級の原発を建設してきた三菱重工には物足りず、東芝と組んで従来どおりWH社の原発を建設したいのが本心だ。一方、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の沸騰水型原発(BWR)を手掛けてきた東芝も三菱重工の技術を学びたい。 だが、問題は三菱重工トップの西岡喬会長(七一)の存在。西岡会長は、競合したWH社買収で東芝に高値でさらわれたことに激怒。三菱重工社内からはもちろん、東芝側もうかつに声をかけられない状態だ。「西岡会長が退任したら、一気に東芝と三菱重工の協力体制ができる」(関係者)と期待(?)されている。

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