名門パレスホテルが改修もままならなくて

2007年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 リッツ・カールトンやペニンシュラなど外資系ホテルが相次いで東京都心部に進出するなかで、従来からの国内名門ホテルの地盤沈下が激しい。なかでも、大手町という都心部で最も好立地にありながら、その長所を生かせず厳しい状況にあるのがパレスホテルだ。「資金難から改修工事もままならず、ホテルの稼働率や客単価は落ちる一方だ」(国内大手ホテル幹部)とライバル他社も不安げな視線を送る。 パレスホテルの実質的な経営者は吉原政雄会長。阪急グループの創設者である小林一三氏の長女を母に持ち、四半世紀の間、トップに君臨した。現社長の小林節氏は吉原氏の娘婿。「小林社長は吉原会長に頭が上がらない」(同)関係で「吉原会長が首を縦に振らない限り、改修工事などはままならない」(パレスホテル関係者)という。 こうしたなかでパレスホテルの“敷地”に「三井不動産や三菱地所、さらには森トラストなどが熱い視線を送っている」(大手投資銀幹部)。三井、三菱とも田中順一郎、福沢武といった自社の社長経験者をパレスホテルの役員に送り込み、関係を強めている。一方、森トラストは「外資系ファンドと組み、多額の投資資金の提供を持ちかけることで手中に収める目論見」(同)とされる。

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