千変万化「オリックス」が不動産市場になだれこむ

執筆者:杜耕次 2007年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

収益の柱だった金融事業が頭打ちとみるや、不動産事業に重心移動。さすがの商売上手ながら、そのイメージは――。 大阪市中心部のビジネス街・中之島と、堂島川を挟んで向かい側になる福島の一角には、かつて大阪大学附属病院があった。山崎豊子の小説『白い巨塔』のモデルにもなったその白亜の建物は、一九九三年の大阪府吹田市への移転に伴い解体。約二・一ヘクタールに及ぶ跡地は現在再開発中で、その中にひときわ目立つ超高層マンションが来年夏完成する。「ザ・タワー大阪」。地上五十階建て(高さ百七十七メートル)で、総戸数は五百六十戸(うち分譲四百八十戸)。昨年の分譲時には四億五千万円の最高額物件に九倍の申し込みがあり、約三十戸あった一億円以上の“億ション”も即日完売した。「大阪のマンション・バブル再来の象徴物件」ともいわれたこのプロジェクトはデベロッパー五社の共同開発。筆頭格はオリックス不動産(旧オリックス・リアルエステート、今年四月に社名変更)である。 昨年夏、大阪湾岸地域の港区弁天町に完成した高さ二百メートル(地上五十四階建て)の国内最高峰マンション「クロスタワー大阪ベイ」(四百五十六戸)もオリックス不動産の共同開発物件。そして、来年一月の完成予定で百九十二メートル(地上五十八階建て)の高さになる東京・勝鬨のマンション「ザ・トーキョー・タワーズ」(二棟で千八百九十戸)も同社が手がけている。

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