近頃はとんとご無沙汰しているが、暑い日の東京ディズニーランドでほとほと困ったことがある。周知の通り、ジュース一本たりといえども、笑顔抜きでは売らないというのが、かの「夢と魔法の王国」の流儀である。だが、ジュース売り場には長蛇の列が出来ている。ああ、なんでここには自動販売機がないんだろう。喉の渇きを覚えながら、ディズニーの国際標準を恨めしく感じたものである。 そこで気付いたのだが、日本以外では自販機はさほど信用されていないのだ。まず治安の悪い国では使えない。機械が信用されない国でもダメ。モノを定価で買う習慣がない、あるいは消費者が実物を手に取ってみないと納得しないという国でも普及しない。日本はかなりのレアケースなのだ。
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