宮沢喜一「ケインジアン」としての墓碑銘

執筆者:喜文康隆 2007年8月号
エリア: 日本

「新しい自由主義は、社会の財産である知性・科学の力と政府の力とを結びつけることによって、『社会化された経済制度』を構築しなければならない」(佐々木毅『アメリカの保守とリベラル』)     * 七月一日に青山葬儀所で営まれた宮沢喜一元首相の密葬は、簡素にして淡々としたものだった。黙祷のあと挨拶に立った長女の啓子は、父・宮沢喜一の思い出を洒脱に語った。「変人」とみられ「妖怪」とさえいわれた父の生前の評価に言及しつつ「人にお世辞を言わない。ある意味では正直すぎる性格のゆえに身もふたもないぶっきらぼうな対応をしていた」と語り、日本経済新聞の記事について「父の実像をこれほど正確に外部でみていてくれた人がいたことがうれしい」と付け加えた。

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