【ブックハンティング】エンタメ・ビジネスの「変化」に最初に気づいた日本人

執筆者:岡田浩之 2007年8月号

 ある日ある時ある場に観客が集まって初めて成立する娯楽。これをライブ・エンタテインメントと総称して、コンサート、演劇、スポーツ、テーマパーク、映画などが該当する。 ウチにはTVやオーディオ、PCが揃い、ソトでもケータイひとつあれば、音楽が聴けて小説が読め、ゲームができてTVまで観られる。そんな「いつでも、どこでも」型のエンタメが普遍化する現在、「いま、ここ」が前提の興行に人を集めることのハードルは年々高くなっているのだけれど、それでも、収容人員数万人のドーム球場で連夜開催されるローリング・ストーンズやポール・マッカートニーのライブは満席になる。 会場が日本である場合、観客の大半を占めるのは世界で最も忙しいはずのジャパニーズ・サラリーマン――数年おきに見られるあの光景こそ、「生の娯楽」が太古から持つ力の顕現かもしれない。 一方で、ライブ・エンタメは国境を越えた一大産業でもある。日本円で億単位のカネが一夜にして動く公演のため、入国の危ぶまれる大物アーティストさえ世界を行き来する。派手な娯楽の背景には、緻密な計算に裏打ちされた実業がある。 そういうビジネスの現場で、ストーンズやマドンナ、マイケル・ジャクソン、U2などを次次と日本に招聘し続けてきた日本人がいる。米ワシントン州立大学コミュニケーション学部教授の北谷賢司氏だ。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順