米国を激怒させた国連の「北朝鮮違法マネー」

2007年8月号
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 北米 朝鮮半島

独裁者・金正日に貢いだ上に、偽ドル札「スーパーノート」を黙認。米国の怒りも当然だ。 国連協会(UNA USA)というユニークな団体が、米ニューヨーク市にある。設立趣旨は「海外事情にあまり関心がない米国民に国連をもっと知ってもらいたい」という米国人にしては殊勝なもので、リーダー役は旧東欧外交で知られるビル・ルアー元大使。国連とウォール街のビジネスマンとの橋渡し役を買って出たり、国連教育科学文化機関(UNESCO)への加盟復帰などを米政府に働きかけた実績がある。要は“善意のロビイスト”だ。 だが、最近になって協会幹部たちの顔色が悪い。「ブッシュ政権の中で国連不信が急速に再燃していて、拠出金拡大など積極的な関わりを求められるような状態ではない」(ある幹部)。歴史的に米国はモンロー主義(孤立)とウィルソン主義(国際協調)の間で揺れてきた。最近は、地球温暖化、イラク問題の泥沼化、中国の脅威などを受け、米国民が国際問題への関心を持ち始めようとしていたはずなのだが……振り子を戻すほどの不信感とは何なのか。

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