創薬に医療ツーリズム 市場拡大で重宝される日本の検査・分析機器

2007年8月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 医薬・医療関連の検査・分析機器業界がインド・ブームに沸いている。 島津製作所は昨年、製薬会社向けの分析・計測機器事業を手がける現地法人をムンバイに設立した。同社のインド法人設立はこれが初。この分野のインドでの市場は二〇〇五年段階で約百二十億円で、このうち島津製作所のシェアは二六%に及んでいる。 同社では〇八年には市場規模が百六十億円に、自社シェアは三〇%にまで伸びると予想。その読みは当たったようで、インド事業は現在、絶好調だ。 一方、医療用検査機器の分野では、大手のシスメックスの動きが目立つ。昨年、ムンバイにある合弁企業への出資比率を高めたほか、北部のヒマチャルプラデシュ州に建設した試薬工場は今年四月から稼働を始めた。同社はインド事業で二〇一一年度に十二億―十五億円の売上達成を目指す。 日本勢のインド熱の背景には、インドが官民を挙げて医療立国、製薬立国に取り組んでいることがある。このうち製薬、特に特許切れの医薬品の後発(ジェネリック)薬の分野ではインドはすでに大国だが、もうひとつ、創薬(新薬開発)の分野でも存在感を増しつつある。欧米の製薬大手がこぞってインドに専用の拠点を設けるほか、海外メーカーから開発を受託するインド企業も増えている。

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