「世界にすべてをバラしてやる」と叫んで“処理”されたモンゴル美人モデル

執筆者: 2007年9月号
タグ: 香港 ロシア
エリア: アジア

 マレーシアでは、連日、モンゴル人の美人モデル殺害事件に関する裁判が大きく報じられている。被告席に坐るのはナジブ副首相兼国防相の側近ラザク・バギンダと、要人警護隊に所属する二名の警護官だ。 被害者アルタンチュヤ・シャリブは、元モデルで通訳の肩書きももち、香港などを拠点に国際的に活躍してきた。昨年十月、クアラルンプール郊外で、爆弾で粉々になった遺骨の一部が発見され、犯人としてバギンダらが逮捕された。彼女と親密な関係だったバギンダには妻と娘があり、別れ話を切り出した。逆上したシャリブは、バギンダの私邸やオフィスに親族や私立探偵を伴って何度も押しかけ、慰謝料五十万ドルを要求。思い余ったバギンダが要人警護官を呼んで“処理”を依頼したというのが事件のあらましだ。

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