ロシア政界を掻き回す「同性愛がなぜいけないの」

2007年9月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

 ロシア大統領選挙の前哨戦として十二月に実施される下院選挙に向け、与党議員やプーチン政権幹部が、性的嗜好を暴露される「アウティング」の脅威にさらされている。 価値観の多様化が進むロシアでも、同性愛は「邪悪」(ルシコフ・モスクワ市長)として、まだ強い差別の対象。だが、実はクレムリンや各省庁、与党議員の中にも同性愛者は存在するとみられており、政治スキャンダルの種となりそうだ。 ロシアの著名な同性愛活動家であるアレクセーエフ氏は、このほどテレビの生中継番組で、与党「公正なロシア」幹部で同性愛違法化運動に熱心なチュエフ議員が実は同性愛者だと発言し、同議員から名誉毀損で告訴された。アレクセーエフ氏は「政府が公式に権利を認めた同性愛が、なぜ名誉毀損に当たるのか」と公開論争を挑む意気込みで、法廷で次に何が飛び出すか注目を集めている。 ロシアの同性愛組織の背後には、プーチン大統領の政敵で英国亡命中の政商ベレゾフスキー氏の影もちらつく。同氏の手元には、エリツィン時代、政権中枢にいた時に作成した同性愛有力者の秘密リストがあるという情報や、同性愛組織に一億ドルの資金援助をするという噂が流れている。

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