原発の次は戦闘爆撃機売却 イランを“凶悪化”させる元凶

2007年9月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア 中東

 イランがロシアからスホイ戦闘機などを大量に買い付けるとの情報に、ブッシュ米政権が神経を尖らせている。 ワシントンの消息筋によれば、イランが今夏中にロシアのロスオボロンエクスポルト(武器輸出公社)との間で、スホイ長距離戦闘爆撃機二百五十機と空中給油機二十機を数百億ドルで購入する契約に調印するとの情報があり、米情報機関がその真偽を必死に探っている。 情報の出所はイスラエルの対外諜報機関モサドとされる。これが事実とすれば、イラン空軍はイスラエル空軍に匹敵する長距離攻撃能力を持つことになるだけに、米国防総省は懸念を深めているという。 売却が取りざたされるロシアの戦闘爆撃機はスホイ30MKMで、航続時間四時間半、航続距離三千キロだが、ロシア製給油機によって距離は八千キロまで伸ばすことが可能。イスラエルなどへの空からの攻撃が一段と容易になるのは確実だ。 イランの航空要員が既にこのスホイ機の訓練を受け始めており、同機の第一陣が年末までにイランに引き渡されるとの噂がイスラエルでは広まっている。 ブッシュ大統領は、ロシアからイランに向けての売却が確認され次第、新たな対露強硬策を打ち出すよう既に側近らに指示したという。

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