刑事被告人に迎合するメディアの変質

執筆者:喜文康隆 2007年10月号

「存在そのものが世の中の規範や規制から外れてしまっている人間もいるわけだ。僕は、ものを書く人間は多かれ少なかれ規範から逸脱した衝動をかかえ込んだ、いわゆる外道だと思っているところがある」(見城徹『編集者という病い』)     * いまベストセラー街道を驀進中の本がある。『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』という語りおろしスタイルの自叙伝である。見城徹が率いる幻冬舎が発行元で、いわゆる「見城本」の一つといえる。 著者の名は田中森一。本のオビには「伝説の特捜エース検事は、なぜ『裏』世界の弁護人に転向したのか」とある。

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