冷笑をはね返したソフトバンクの「次の手」

2007年10月号

ついこの間までは本気で相手にされていなかった。好調の理由は他社と一線を画した経営戦略にある。「競争は始まったばかりだ。他社もがんばっているから油断はしていられない。しかし、薄い、軽いではナンバーワン、基地局設置速度はギネスに申請しようと思っている」 携帯電話事業参入の結果、最高益を計上し続けるソフトバンクの孫正義社長の最近の発言は、謙虚さを見せつつも余裕に満ち溢れている。「携帯事業はそんなに簡単なものではない。まあ、お手並み拝見」と参入前に冷笑していたライバル他社も、「ソフトバンクはよくやっている」と評価が百八十度変わった。その躍進の原動力はなにか。また、これからどこに向かうのだろうか。 端末の種類が少なく、開発も遅れていたボーダフォン時代とは異なり、ソフトバンクの端末は多種多様で最先端を行っている。「一ミリ厚くなるだけで売り上げが落ちる」という流れに沿って薄さにこだわり、テレビのワンセグ放送受信機能搭載機種を増やし、ウィンドウズOSを搭載したスマートフォン(コンピュータを内蔵し、様々なデータ処理機能を持った携帯電話)もそろえるなど、幅広い顧客層に訴求している。 また、料金も圧倒的に安い。年初に月額基本料金九百八十円の「ホワイトプラン」を投入。ライバル他社の追随が不可能な領域まで価格を引き下げた結果、純増数(新規契約から解約を差し引いた契約数)は、五月以降トップを維持している。

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