先延ばしされた「集団的自衛権」議論の行方

2007年10月号
カテゴリ: 外交・安全保障 政治
エリア: 日本

「安保法制懇」の議論は“お蔵入り”の可能性も出てきたが、国際情勢が日本に直視を迫る。「(在任中に)憲法改正を実現するのは難しいかもしれないが、集団的自衛権の問題だけはなんとしてもやり遂げたい」 今からちょうど一年前、自らが選ばれることになる自民党総裁選を前に、安倍晋三官房長官(当時)は周囲にそう漏らしていた。だが、「戦後レジームからの脱却」を旗印に掲げて就任した安倍首相は、党首として初めて臨んだ参議院選挙で惨敗。参議院の過半数を野党に握られたことで「安倍カラー」の強い政策に急ブレーキがかかり、首相が力をこめた安全保障政策の転換は難しくなった。集団的自衛権行使の是認と憲法改正問題。特に前者が「お蔵入り」(自民党幹部)になるのは濃厚とみられるが、米側の期待を高めてきただけに、日米関係への影響も避けられない。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順
back to top