「伊吹対古賀」代官ヅラ対決の優と劣

2007年11月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

「(自民党から)幹事長が消えた」 福田康夫総裁が九月二十四日に発足させた自民党執行部の顔ぶれをみて、ある党幹部はそう口にした。もちろん、総裁に次ぐナンバー2ポスト自体がなくなったわけではない。起用された伊吹文明氏(六九)は、はなから実質的には幹事長とみなされていなかったということだ。 伊吹氏に派手さはないが、自民党「四役」の中で一番偉そうにみえた人、といえばピンとくるだろう。生家は江戸時代に創業した京都市の繊維問屋。京都大学経済学部を卒業して旧大蔵省のキャリア官僚となり、蔵相に就任した渡辺美智雄氏の秘書官を経て四十五歳で政界入りした。以来、連続八回当選。第二次橋本改造内閣で労相を、第二次森改造内閣で国家公安委員長兼防災相を務めた。党内では「タカ派の論客」に位置づけられ、戦後レジームからの脱却をうたった安倍内閣では文部科学相として改正教育基本法を成立させるための先頭に立った。 経歴はつるりとしたものながら、しばしば「政治とカネ」の問題が表面化し、その度に強気の“説明”で押し切ってきた。文科相在任中にも事務所費問題が発覚したが、追及する野党議員に「質問してくれてありがとう。見たいとおっしゃるなら参考になるよういくらでも喜んでお見せする」と答弁したのは典型例だ。

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