経済好調の立役者「ハワード」大苦戦の理由

執筆者:新居益 2007年12月号
カテゴリ: 国際

若き政治家ラッド氏の台頭で十一年ぶりに政権交代の可能性が出てきたオーストラリア。果たして国民が選ぶのは――。[シドニー発]オーストラリアで十一月二十四日に行なわれる総選挙で五選を目指すハワード政権(一九九六年三月十一日発足)が、世論調査の支持率で、最大野党・労働党に水をあけられている。十一年ぶりに政権が交代するかどうかが、今、豪州で最大の関心事だ。 十一月六日に報じられた、豪州で最も信頼度が高いとされるオーストラリアン紙・ニューズポール社の共同世論調査によると、ジョン・ハワード首相(六八)が率いる保守連合(自由党と国民党で構成)の支持率は四二%、労働党は四七%で、労働党が五ポイント上回っていた。 労働党は昨年十二月に若手のケビン・ラッド氏(五〇)を党首に選出した直後、世論調査の政党支持率で保守連合を逆転。以来、数字の多少の変動はあるものの、一貫して労働党のリードが続いている。 今年前半、多くの識者は「労働党の高支持率は、新しい党首へのご祝儀のようなもの。選挙が近くなれば低下して、保守連合に抜き返されるだろう」と予想していた。しかし、十月ごろから雰囲気がガラリと変わってきた。下院の任期満了を控え、選挙が近づいてきたのに、労働党支持率が落ちなかったからだ。

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