証券化とグローバル化が生む危機の浸透

執筆者:喜文康隆 2007年12月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「私は一九二九年の不況がきわめて広範にわたり、根深く、かつ長引いたのは、国際的な最後の貸し手が存在しなかったからであった、という結論に達した」(C. P. キンドルバーガー『熱狂、恐慌、崩壊―金融恐慌の歴史』)     * 十一月から日本経済新聞で始まった田淵節也の「私の履歴書」がおもしろい。野村證券の元会長にして、“証券界のドン”と呼ばれた田淵の半生は、証券スキャンダルで国会に証人喚問された一事をとっても、波瀾万丈だ。証券業界で半世紀近く仕事をしてきた田淵は、戦後の取引所再開から証券スキャンダルにいたるまでの“生きた証券市場史”ともいえる。

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